タクシーの深夜料金は何割増?金額や運用時間について詳しく解説!
タクシーを深夜帯に利用する場合、日中よりも高い運賃が発生します。タクシーの運賃が割増される時間帯や仕組みを把握しておけば、より安心してタクシーを利用することが可能です。本記事では、タクシーの深夜料金が適用される時間帯や具体的な仕組みについてご紹介します。
夜に突然用事が発生したときや帰宅が遅くなってしまったときなど、遅い時間に移動する際はタクシーの利用が便利です。バスや電車が運行していない時間帯に、タクシーを利用した経験がある方は多いでしょう。
しかし、タクシーを利用する時間帯によっては、深夜料金が適用されます。深夜料金が適用される時間帯は日中よりも高い運賃が発生するため、手持ちのお金が少ないと不安になることがあるかもしれません。
本記事では、タクシーの深夜料金の仕組みや適用される時間帯についてご紹介します。タクシーを利用する機会が多い方は、ぜひご一読ください。
タクシーの深夜料金は2割増になる
タクシーを深夜に利用すると、日中よりも高い運賃が発生します。これは、一定の時間帯に運賃が割増される「深夜早朝割増」が適用されるためです。
多くのタクシー会社では、深夜料金として通常の時間帯の2割増に運賃を設定しています。走行距離が長くなるほど2割増の部分が運賃に影響するので、深夜にタクシーで遠方へ移動するような場合は意識しておきましょう。
深夜のタクシー利用はメーター計算距離が2割短くなる
具体的には、深夜は日中とのメーターの回り方が異なります。深夜料金が適用される時間帯のタクシーでは、日中と比較して初乗り距離や加算距離が2割短くなります。距離が短くなる分メーターが早く回るため、日中よりも運賃が高くなる仕組みです。
たとえば、初乗り距離が1.052kmで初乗り運賃が500円、加算運賃を264mごとに100円
に設定するタクシーがあるとしましょう。日中であれば1.052kmまでは500円で乗ることができ、1.052kmを過ぎたあとは264mごとに100円がかかります。
しかし、深夜料金が適用される時間帯では初乗り距離が2割短くなり、0.876kmになります。つまり、日中よりも早い段階で加算運賃が発生します。
さらに、加算距離も2割短くなるため、日中は264mだった加算距離が、2割短い220mに設定されます。264mごとに100円かかるのと、220mごとに100円かかるのとでは、後者のほうが運賃は高くなります。
たった2割の違いかもしれませんが、日中との運賃の差は意外と大きいです。タクシーを利用する機会が多い方は、覚えておくとよいでしょう。
タクシーに深夜料金が適用される時間は何時から何時まで?
タクシーは、夜の22時から早朝の5時までが一般的な深夜料金の適用時間です。
ただし、一部地域では夜の23時から深夜料金を適用している場合があります。気になる方は、よく利用するタクシーの公式ホームページなどから確認してみましょう。
なお、乗車中に深夜料金の適用時間に突入した場合は、自動的に2割増の運賃に変更される仕組みになっています。
深夜料金のシミュレーション
タクシーの運賃は、主に距離制運賃と時間距離併用制運賃の2つによって決まります。
距離制運賃とは距離に応じて加算される運賃のことで、初乗り運賃と加算運賃の2つで構成されている運賃です。
初乗り運賃とは、乗車した地点から一定の距離に到着するまでに発生する一定の運賃を指します。一方で、加算運賃とは、初乗り運賃に設定されている距離を通過してから、一定の距離ごとに加算される運賃のことです。
もう1つの時間距離併用制運賃は、信号待ちや渋滞などを理由にタクシーが特定の速度を下回っている場合に発生する運賃です。具体的な金額は、「速度が〇〇km以下の場合、〇〇秒ごとに〇〇円を加算」などのように、特定の速度を下回っている時間によって変動します。
これらの運賃に2割増分の運賃を盛り込んで計算することで、深夜料金のシミュレーションがおこなえます。シミュレーションの手順は下記のとおりです。
- 深夜料金が適用される時間帯の初乗り距離を算出
- 深夜料金が適用される時間帯の加算距離を算出
- 加算運賃が何回発生するのかを計算し合計の加算運賃を算出
- 算出した加算運賃に初乗り運賃と時間距離併用制運賃を足す
例として、下記の条件でタクシーを利用する場合の深夜料金をシミュレーションしてみましょう。
- 走行距離:5km
- 初乗り運賃:1.052kmまで500円
- 加算運賃:264mごとに100円
- 時間距離併用制運賃:1分35秒ごとに100円(合計で100円分発生したと仮定)
まずは、深夜料金が適用される時間帯の初乗り距離を算出します。
1.052km(本来の初乗り距離)÷1.2(割増分)=0.876km(深夜料金が適用される時間帯の初乗り距離)
続いて、深夜料金が適用される時間帯の加算距離を計算しましょう。
264m(本来の加算距離)÷1.2(割増分)=220m(深夜料金が適用される時間帯の加算距離)
次に加算運賃が何回発生するのかを計算し、合計の加算運賃を算出します。
(5km-0.876km(初乗り距離を引いた走行距離))÷220m(深夜料金が適用される時間帯の加算距離)=18回(加算運賃が発生する回数)> 18回(加算運賃が発生する回数)×100円(加算運賃)=1,800円(合計の加算運賃)
最後に合計の加算運賃に初乗り運賃と時間距離併用制運賃を足せば完了です。
1,800円(合計の加算運賃)+500円(初乗り運賃)+100円(時間距離併用制運賃)=2,400円(支払う運賃)
あくまで試算なので状況によって計算結果は異なりますが、上記の方法で深夜料金は計算可能です。
タクシーに深夜料金がある理由
深夜にタクシーを利用するとき、「日中と同じ運賃で利用できたらいいのに」と感じたことのある方もいるのではないでしょうか。
タクシーの深夜料金が日中よりも高くなる理由には、労働基準法の存在が挙げられます。
会社員の方であれば、22時以降の深夜残業の割増賃金についての話を耳にしたことがあるかもしれませんが、労働基準法により深夜22時から翌朝5時までに労働をさせた場合、その時間の労働は通常の労働時間の賃金の2割5分以上の率で計算した割増賃金を支払わなければいけないと、定められています。
タクシー乗務員に割増賃金を支払う必要がある分、タクシー会社では深夜料金を日中よりも高く設定しています。
タクシーの深夜料金を事前に知りたいならアプリの利用がおすすめ
タクシーを深夜に利用するとき、手持ちのお金が少ないと運賃が足りるか心配になることもあるでしょう。そんなときに役立つのがタクシーアプリです。
タクシーアプリには、事前に運賃の目安が分かる機能が搭載されているものがあります。おおよその料金を把握できれば、安心してタクシーを利用できるでしょう。
タクシーアプリ「GO」では「メーター運賃」による運賃の計算方法だけではなく、限られた一部のエリアでは想定距離や時間から計算された運賃で確定する「事前確定運賃」も指定することができます。
乗車前に運賃とルートが確定できるというもので、ルートの変更をしない限りは確定した運賃が変わることはありません(※)。タクシー乗車時に発生しがちなお金の心配をなくすことができるでしょう。
深夜の時間帯では、深夜の割増分が適用された運賃を確認することが可能です。夜遅い時間にタクシーを利用する機会がある方は、ぜひご利用ください。
(※)事前確定運賃とは別に迎車料金がかかります。有料道路を通るルートを選択された場合は別途有料道路料金がかかります。道路状況等によって事前確定運賃がメーター運賃よりも高くなることがあります。
まとめ
タクシーの深夜料金は日中より高いことは分かっていても、その仕組みを把握していない方は少なくありません。
漠然とした知識だけでなく、深夜料金が割増される仕組みを把握しておけば、より安心してタクシーを利用することができます。
ぜひこの機会に深夜料金に関する知識を深めて、賢くタクシーを利用しましょう。
タクシーアプリ「GO」はお手持ちのスマホで簡単に操作できるので、タクシーを呼ぶ際にはぜひ「GO」を活用してみてください。
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